自分でできる予防Ⅰ ―マスクについて―

マスクは何のためにつけるか

マスクをしていても通常のものであれば、ウイルス(0.02~0.3μm(ミクロン))はその網目(5ミクロン以上)から通り抜け鼻や口へ侵入します。高性能マスク(0.3μm以上)である防塵マスク(DS2)やN95マスク以外はウイルスの侵入を防ぐことはできないと厚労省も指摘しています。因みに新型コロナウイルスの大きさは0.1μmですから高性能マスクでも通り抜けます。
ではマスクをつける第1の意味は何でしょうか。それは感染者が他人にうつさないようにするためです。感染者の飛沫(5ミクロン)はマスクの網目を通過し難いからです。また、自分が不顕性感染者であるかどうか疑わしい場合にも、マナーとしてマスクの着用は意味があります。

予防は可能か

マスクをした場合、全てのウイルスがその網目を通り抜けることはできませんし、感染者等の飛沫は防げます。また、マスク着用で保温と保湿とが可能です。従って、感染症予防は可能です。かといって、マスクの過信は禁物。マスクをつけているから安心と思い至近距離での会話等は危険です。帰宅したら手洗いだけでなくうがいや洗面(ウイルスは顔に付着、目からも侵入)をすることが大事です。

正しいマスクの使用法

もう一つ、マスクを適切につけているかどうかが重要となりますが、電車の中などで観察していると正しくマスクを使用している人が非常に少ない(4人に1人と言われている)ように思います。 大きいことはいいことのような発想でつけているしている人もいれば、隙間だらけでつけている人もいて、多分に着けていれば安心という気持ち(心理)が強いように見受けられます。
もちろん心理効果は心の安定につながることですから、これも予防にはなりますので、つけている意味は十分にあります。 分かりやすい説明がありましたので、以下に引用を載せて、今回は終わります。

マスクの正しい付け方

①マスクの真ん中(鼻のワイヤー)の部分に折り目を入れてから上下に広げます

マスク形状の図

②ゴムを耳にかけて、鼻・ほほ・顎を合わせて、鼻と口を確実に覆います

マスクつけ方の図

③鼻の部分を押さえてフィットさせ、マスクに手を沿わせて隙間を作らないように調整し、確認します

マスクつけ方の図 マスク隙間の図

隙間を作るとそこから、くしゃみなどの際に出るしぶきが周りに飛散(飛沫)しますので、隙間をなくすようにしましょう。 マスクを着用中は、フィルター部分にはなるべく触れないようにしましょう。

マスクの外し方

ゴムの部分を持って耳から外し、フィルター部分に触らないようにして捨てましょう

マスク外し方の図

使用後のマスクにはそれまで着用していたときに汚れが付着している可能性があります。外す際にその事を意識していない場合がほとんどですので、触れる部分には十分注意し、外した後は手洗いと消毒をするようにしましょう。
また、廃棄の際には、ビニール袋に入れて捨てるか蓋のついたゴミ箱に入れるようにし、マスク表面に付着した汚れに触れる危険性を少なくするようにします。

以上『マスク製造のワークアップ』より引用